ごだっくのぽんぽこ珍道中

日々のネタやロードバイクの旅ログ的な、他人様の役に立たない日記を書いてます

キューバ・リブレが飲みたくなる話し - 「未必のマクベス」

僕はもちろん今まで書評など書いたことは無く、誰に向けての記事なのかも分からないまま書いているのだけど、「未必のマクベス」は良かった。この本に出会えて良かった。

未必のマクベス (ハヤカワ文庫JA)

未必のマクベス (ハヤカワ文庫JA)

 

 帯のコメントに、おすすめの理由が凝縮されていたのでそちらを引用させていただきます。完全に同意です。

「高校時代にちょっと気になる女の子がいて、特になにかあったわけではないのだが、それからも折に触れて彼女を想い出す――そういう経験のある中年男性に本書をすすめたい。あるいは企業の第一線で仕事をしながらも、特に将来を考えず、恋人がいても結婚を夢見ず、そして友人のいない中年男性に本書をすすめたい」

主人公たちは30代後半なので、そこから若干年齢の進んだ40代以降の男性がメインターゲットでしょうか。ハードボイルド小説ですし、人生経験を積んできたオジサンの方が物語に入り易いかも。

物語後半の、優一とある人物との食事のシーンで流れている中国の女性ジャズシンガーBei Xuのアルバム。優一のリクエストで店員にCDを掛けてもらい二人で聴いているのだけど、自分もこの本を読み終えてからその跡をなぞるように聴いて、そのシーンにこっそり同席できた気分で涙。ああ、あの時君たちはこの曲を二人で聴いていたんだな。どうしてこんなに素敵で、切ないんだろう。よかったな、優一・・・涙。

「よかったな、優一」。僕はこの本を読んだ後、物語には登場しない、優一の数少ない友人の一人になったつもりで優一の背中にそう声をかけて、また泣きました。

ロスト・イン・トランスレーション

ロスト・イン・トランスレーション

  • アーティスト: ベイ・シュー,塩田哲嗣,サイラス・チェスナット,ハーリン・ライリー,マサ清水
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2007/01/24
  • メディア: CD
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iPhone Xの本当の深み・・・にハマる前に

「Face IDは現在利用できません。」

通話にLINEにサイクリングに酒場巡りにと大活躍の私のiPhone Xですが、ある日突然このようなエラーで機嫌を損ねてしまいました。どうやらiPhone Xから搭載のTrueDepthカメラが正常に動作しない際に出るエラーのようです。画面ロックの解除やAppStoreでの購入、Web閲覧の各種パスワード入力時にシームレスに使われているせいで認証はほぼ意識せずいたので、既にコレ無しでは生きていけない身体になっております。ダメージでかいです。いちいちパスコード入力なんてダルくてやってられません。

iPhoneでこうした突然のトラブルに見舞われた時の常套手段ですが、起動中アプリの終了、不要アプリの削除、本体の再起動、それでもだめなら強制リセットと、試してみる価値のある操作はいくつかあり、実際この手順のどれかで解消する事がほとんどなんですが・・・今回は状況好転せず、エラー出っぱなし。再起動直後に一度エラーは消えるのですが、顔認証の段階で元のエラー状態に。

まあこれはもうハードウェア的な故障確定とあきらめて、こうなった理由の心当たりっぽいものが1つ。TrueDepthカメラと反対側の背面カメラのカバーガラスにほんの少しヒビが入ってしまい、レンズの内側に水蒸気のような曇りが付いてしまったのです。このエラー発生の1日前の事でした。まあ曇っていたのはTrueDepthと関係ないレンズの方なんですけどね・・・素人考えですが思い当たるのはそれしかない。

自己解決はあっさりあきらめて、AppStoreの「Appleサポート」アプリ経由でオペレーターさんと通話して、正直にレンズ曇りの話しを伝え、その場で解析データをAppleへ送信して異常検知されていないか調べてもらうも結果は「合格」。リモートでのチェックではそれ以上の調査は出来ないためショップへ持ち込みして欲しいとの話しだったのでさくっとビックロのAppleサービスセンターへ。そこでは「関係ないかもしれませんがフロントカメラユニットを交換してみましょう」との事で30分ほど待たされつつ交換。しかし改善せずエラーは出続けたまま。もうそれ以上の原因追及はされず、気前よく本体交換となったのでした。まあでもたぶんあのフロントカメラの曇りから連鎖して今回のTrueDepthのエラーに繋がったんでしょう、状況証拠的にはね。

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いきなりの死刑宣告。はじめは「再起動すれば直るっぺ」などと思ってましたがまあこのエラーが消えない。何しても消えない。ロック解除した先でもしつこく「Face IDは無効になっています」のメッセージ地獄。

偉大なAppleCare様

お代は交換本体が60,800円、フロントカメラが11,600円で合計72,400円との事。フロントカメラ交換は結局意味なかったし、手元に部品をもらえた訳でもないので費用に組み入れられてるのに若干違和感を覚えつつ、まあAppleCare様のお陰で0円となっているのでまあ大人しくしておりました。Apple製品買ったらAppleCareは必須ですよ。大人になれない。

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恐怖のお会計を帳消しにしてくれるAppleCareマジック。サンキュー、ティム。

 

AppleCare for iPhone (OLD VERSION) [並行輸入品]

AppleCare for iPhone (OLD VERSION) [並行輸入品]

 

 しかしまあ簡単に「TrueDepthカメラ」とは呼ばれているものの、実際はかなり複雑で高度な技術の集まりのようです。単なる小っさいレンズがちょこんと載ってるだけのもんでは無さそうで、謎の故障を引き起こす弱点のようなものかもしれません。そのために保障制度で備える訳ですけどね。

www.weblio.jp

禁煙節煙珍道中

1年以上ぶりの更新で自転車ネタと関係ない話題でしれっと再開してみる。

いつまでたってもタバコが止められない私。禁煙のための代用品としてパイポからニコレットガムから国内次世代タバコ3機種全て(iQOS、Glo、PloomTech)に頼ってみても、やっぱり煙のタバコに戻ってしまうというブーメラン、忠実なタバコの犬のように煙タバコに戻ってしまうダメ人生を送っております。

自転車ライドでも特にヒルクライムでは肺に痛みを感じるまでがものすごく早くて、早々にあきらめちゃうのをタバコのせいにして自己嫌悪に陥って禁煙に踏み切ってもせいぜい半年、、、また山の頂上で一服してたりして、ほんとキリがありません。

ところが、そんな私がいま調子よくタバコと距離を置いてお付き合いで来ているツールがあります。VAPEです。まあ残念ながらまだ完全禁煙には至ってないのですが、確実に煙タバコの本数は減っています。タバコを吸い過ぎてしまう場面はやっぱり酒席なんですが、手持無沙汰の場合にVAPEを口にくわえてモクっと豊かな煙を吐きだすと口さみしさが紛れてタバコの本数が半分以下に減っています。

VAPEと次世代タバコの一つプルームテックと何が違うのかというと実は同じでして、単に煙の量が違うだけなんですね。ところがそれでずいぶんと吸煙感覚が違う。どちらも水蒸気なんですがプルームテックはかなり控えめな水蒸気量。対してVAPEは設定で煙量が調節可能な機種も多く、満足感を得たい場合には中東の水タバコレベルのもわっとした爆煙が簡単に出せますので視覚的にかなり吸ってる感を得られます。


VAPEは電子機器という事もあり、また国内外からかなりの種類の機器が出ているので追及するとかなり深い沼が広がっている世界ですが、VAPE STUDIOさんのような店舗に足を運んでお好みに合う機種を店員さんに聞きながら探してみると良いかと思います。コイルと呼ばれる部品やその電圧の種類など消耗品のバリエーションもあるので、知識のある方に確認してから購入がオススメです。

私は通常のニコチン、タールレスのVAPEの先っちょにプルームテックのタバコカプセルをつけてニコチン接種をしています。タールはありませんし水蒸気なので肺の調子も今のとこと上向いております。そんなこんなで今は無理に禁煙チャレンジではなく、節煙チャレンジに考えを切り替えてゆっくりタバコから身を離せば良いかと今は考えております。

 

馴染みのルートは東京観光ルート

荒川サイクリングロード(以降アラサイ)は都内のロード乗りならだれでも一度は訪れる場所ですが、私も翌日のルート選びに迷うと自然とここを目指して走る事が多いです。そして、東京の中心部にアラサイを組み合わせるとあら不思議、東京の名所の数々を順に巡る立派な観光ルートになるので、ここに紹介してみます。

前半:新宿歌舞伎町 - 東京ドーム - 秋葉原 - 両国 - 亀戸

ウチの自宅の位置関係の都合で申し訳ないですが、スタート地点は青梅街道と環七の交差点とします。青梅街道を東へ進み、ディープな新宿を目指します。青梅街道で西新宿のビル群を右にかすめ、新宿大ガードを抜けきると歌舞伎町。ライド前半なのでまだ時間は午前中でしょうから、お酒に足元すくわれたオニイサン、オネイサン、道路に散らかる夢のあとを安全運転でパスしながら、そのまま靖国通りを東に進み続けます。

道路は外堀通りに変わりますがまだまだ直進。市ヶ谷、飯田橋のお堀の桜並木を眺めつつ、次は東京ドームへ。さらにずんずん御茶ノ水への坂を登り、順天堂大学病院をパスして谷へと下ると秋葉原。岩本町からは京葉道路へ移り、また東に進路を取り浅草橋、両国へ。まだまだ直進。錦糸町から亀戸を超えた辺りでだんだんと高い建物がなくなればもうすぐアラサイです。

ここまでで約20km。アラサイに入る前にコンビニで水や軽食を補給するのがオススメ。特に夏場はアラサイは逃げ場がなく辛いので気を付けて。

中盤:荒川サイクリングロード - だんだん遠ざかるスカイツリー

京葉道路から小松川辺りでアラサイへ降ります。目指すは20km上流の戸田橋。車両の無い快適なサイクリングロードを自由なペースでお楽しみください。途中途中で後ろを振り返るとだんだんとスカイツリーが遠くなるのが分かり、走っている事を実感できて良いでしょう。

少年野球のちびっ子の飛び出しと、夏場に熱中症にはご注意です。

後半:戸田橋 - 池袋 - 東中野

戸田橋からは再び一般道へ。道路は17号線。ここまで大体40km走行してる頃です。サイクリングロード経由なので短く感じるかもしれません。ここから進路はひたすら南下です。長い志村坂を登れば池袋までは楽ちん。サンシャイン60手前の熊野町から山手通りに入り、さらに南下。最後は最近栄えてきている東中野の町を抜けると元の青梅街道に戻ります。

ゴール地点ではトータルで55kmから60kmくらいの距離かと思います。ロングライドになれた皆さんには物足りない距離ですが、サイクリングロードで頑張れば適度な疲労感も味わえるし時間も短く抑えられるし、効率のよいトレーニングではないでしょうか。都内をさっと巡るにはオススメなルートと思います。夏場と冬場では風向きを考慮して逆回りにすれば気分も変わってよろしいかと。

 

今回のルート(Strava)

Bike Ride Profile | お久しぶりぶりちゃんとしたライド near Suginami-ku | Times and Records | Strava

Cosmic Pro Carbon SL C (2017)投入記

今年初頭に発表されて、ようやく夏ごろ日本にも入荷され始めたというホカホカの新製品。2017年モデル。フルカーボンクリンチャーホイール。パナチタンに投入してしまいました。検討候補だったカンパのBORAシリーズは通販や店頭でもけっこう値段がこなれてきていてかなり心揺さぶられたのですが、あえて高値安定のマビックを選択。まあパナチタンと見た目の相性で決めた感じですけどね。

乗り味の方はというと、キシリウム125からの付け替えでけっこう感じる違いもあるのですが、他人様に向けて大々的にインプレッションするほど経験値が無く正確な表現が難しいので、感じたままに箇条書きでちろっと。

  • 感覚的に軽いと感じるのはキシリウムの方。実重量通りか。
  • しっとり柔らかい乗り心地に変わった気がする。ノッペリとでも言うのか。
  • ブレーキはよく効く。キシリウムのエグザリットの慣らし時に出てた断末魔みたいな甲高い騒音は無し。
  • フリー回転時の音が静か。というよりほぼ無音。コリコリコリコリ…てな音
  • リムの幅が広くて、乗車ポジションから眺めてほぼ25cのタイヤと同じ幅。
  • なので側溝ハマりに神経質になる。
  • リヤのスポークがやたら多い。
  • キシリウムと違いスポークテンションはマビックの専用工具でなくて一般的なレンチでOKになってる。
  • チャリ全体の見た目は戦闘的でかっこよくなった気がする(重要)

重要な見た目の部分(謎)で、付属の純正専用シューが黄色いのでホイール側にも目立つヨゴレがついてしまうのはかなり気になる所。あまり人柱になっている人もいないようだけど黒い社外品で相性合うのがあればぜひとも交換したい。125のエグザリット用で試してみたいがちょっと踏み出せず、未チャレンジ。

それと当初は目的地、ルートに応じて125とプロカーボンの付け替え運用を想定していたけど、このブレーキシュー付け替えも毎度やらないといけないとなると挫折しそう。ほんの小一時間の作業なんですがね、、、ブレーキという重要保安部品なのであまり頻繁にいじるのは避けたいし、もうカーボン常用でいいかなと思い始めている所です。

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丁寧な造作で眺めてうっとりなカーボン地肌。

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走るとまあ汚れますね・・・うっすら黄色い痕がホイールにも。

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クランクを9000系(謎)に替えたくなる衝動が抑えられません。

 

 

 

ツール・ド・東北2016参加ログ

すでにずいぶん間が空いてしまいましたが、ツール・ド・東北2016に参加してきました。ルートは最長コースの石巻気仙沼往復211km。制限時間12時間の所をギリギリの11時間55分というタイムでどうにか完走・・・しんどかった。

しんどかった最大の理由はなんといっても「雨」です。9月のまだ気温も高い時期だったのでどうにか冷え切らず体温は保てたのですが、それでも時間が進むごとに雨天走行の気疲れが積もり、脚の運びを鈍らせます。 

さらに、身体以上にダメージが大きかったのは大事なチャリの方。12時間も止まない雨、泥水の中を走らされたんで当然っちゃ当然ですが・・・。チェーンも泥水が絡み付いてそうそうに油脂分が抜け落ちキャリキャリと異音を上げる始末。ペダルも同じく泥やら砂がクリートに入り込みペダルと脱着困難な状態に。アチコチ悲鳴を上げるチャリンコをなんとかごまかしつつ走るハメになりましたとさ。

本来はこうした悪条件での走行後はショップに点検出して一通り見てもらいたい所なのですが、私は諸事情(謎)により自前で大掃除。チェーンもクリートもペダルも外して自分でできる限り分解してクリーニング&グリスアップ。ホイールもマビック純正の専用オイルを購入してハブに注油。車体もヒックリ返してワイヤー類も動きが硬いのでメンテルブをチュっと一差し。おかげで半日がかりの中腰姿勢で腰痛に。まあ楽しんでやってますが雨天走行の後始末はほうんとうに大変ですね・・・。

教訓:雨具は万全に

もう二度と、雨の日は乗りません(苦笑)。それが一番。それでも、楽しみにしていた大会が雨天決行でどうしても乗る必要があるならば、雨具はちゃんとしたものが必須かと。今回の東北では雨具無しのノーガードの方やウィンドウブレーカーで代用していた方もおられましたが、途中のエイドポイントで身体を冷やしてしまい唇青くしてガクガクブルブルしている方をかなりお見受けいたしました。ウインドウブレーカー程度ではものの数分で水が漏れるので雨具代わりにはならないようですね(当然か)。雨具もいろいろありますが、はっきり言って生地はゴアテックス一択でないでしょうか。価格は一段高いですが、ムレて不快っていう最悪な状況だけは避けられました。振り返ってみるに、たぶんゴアでなかったら今回の東北は途中棄権してたのではないか?とまで感じる次第でございます。

 ごあてくす

  雨で着れなきゃ

   棄権っす

お後がよろしいようで。

 

(モンベル)mont-bell サイクル レインジャケット 1130409 PMGN プライムグリーン L

(モンベル)mont-bell サイクル レインジャケット 1130409 PMGN プライムグリーン L

 

 おいらはコレ。モンベルさんのゴアテックス。軽くてムレなくて、助けられました。

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快調に走るワタクシの後ろ姿。この時はまだチャリが大変なことになるとはコレッポチも思わず・・・。

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 翌日ですでにこのサビサビ。

 

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ごめんなさいね、おチャリさん。奥の方まで泥水の痕跡あり・・・。